Funded7のチャレンジで失格になる理由の大半は、OREFルールへの理解不足です。
「ドローダウンを守っていたのにストライクが付いた」「QCルールで出金を止められた」こうした事態を防ぐには、2026年1月5日に施行されたOREFの各ルールを数値レベルで把握しておく必要があります。
WOZ media編集部が、2026年8月時点の公式ルール資料とサポートへの問い合わせ結果をもとに、OREF(Optimal Risk Enforcement Framework)の全体像とストライクを防ぐ実践策、違反後の対処法を整理しました。
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Funded7の「OREF」とは?
OREFは、リスク計算式を全公開し、違反しても即失格にしない段階的ペナルティを導入したFunded7独自のルール体系です。2026年1月5日に施行され、業界で問題視されてきた「出金申請時に突然ルール違反を理由に拒否される」「違反根拠が開示されない」といった不透明さの解消を狙っています。
従来型の「一貫性ルール(40%制限)」と「最低利益日数3日」を廃止し、より合理的なQCルールに置き換えた点も大きな変更です。
- 3段階ティア制:合格後のプロ口座をゴールド・シルバー・ブロンズの3ランクで運用
- 段階的ペナルティ:違反の重さで「出金保留」「ストライク+該当トレードの利益無効」「口座終了」を使い分け
- QCルール:取引の「質」を数値化して評価する新しい一貫性基準
3段階ティア制の詳細
チャレンジを突破すると、取引履歴の手動レビューで3ランクのいずれかに振り分けられます。ランクごとにレバレッジ・総リスク上限・ストップロス(SL)の扱いが変わるため、事前の把握が重要です。
| ランク | 総リスク上限 | FXレバレッジ | 指数・金属/暗号資産 | SL設定 | 参加費返金 |
|---|---|---|---|---|---|
| ゴールドプロ | 3.0% | 最大1:50 | 1:10/1:3 | 任意 | 初回出金時 |
| シルバープロ | 2.0% | 最大1:30 | 1:5/1:2 | 必須 | 初回出金時 |
| ブロンズプロ | 1.0% | 最大1:20 | 1:5/1:2 | 必須 | 2回目出金時 |
ゴールドはルール遵守率が高く安定した実績、シルバーは利益が一部のトレードに偏るなど一貫性に課題、ブロンズはリスク管理に課題があると判定された場合に割り当てられます。ブロンズで開始しても、安定した取引を続ければ上位ランクへ昇格できます。
Phase 2合格時にQCを満たせなかった場合はシルバープロ(リスク2.0%)からのスタートとなり、3回の出金成功で上位ランクへ昇格する扱いです。
QC(品質係数)ルールの完全解説
QC(Quality Coefficient:品質係数)は、旧来の「一貫性ルール」に代わる取引の安定性評価基準です。旧ルールの「1日の最大利益が全利益の40%以内」という上限は撤廃されました。
QCの計算式
(2番目に大きい利益トレード + 3番目に大きい利益トレード)÷ 最大利益トレード ≧ 0.90
評価対象は「日」ではなく1トレード単位です。同一銘柄で時間的に近接して建てた複数ポジションは「トレードクラスタ」として1件に合算されるため、分割エントリーによる回避はできません。
QCの合格例と不合格例
| ケース | 最大利益トレード | 2番目 | 3番目 | 計算結果 | 判定 |
|---|---|---|---|---|---|
| 合格例① | $10,000 | $6,000 | $4,000 | $10,000 ÷ $10,000 = 1.00 | ✅ 合格 |
| 合格例② | $10,000 | $5,000 | $5,000 | $10,000 ÷ $10,000 = 1.00 | ✅ 合格 |
| 合格例③ | $10,000 | $5,000 | $4,200 | $9,200 ÷ $10,000 = 0.92 | ✅ 合格 |
| 不合格例① | $10,000 | $3,000 | $5,000 | $8,000 ÷ $10,000 = 0.80 | ❌ 不合格 |
| 不合格例② | $10,000 | $2,000 | $6,500 | $8,500 ÷ $10,000 = 0.85 | ❌ 不合格 |
合格に必要なのは最大利益トレードの90%以上を、2番目と3番目の利益トレードの合計で確保することです。大きく勝った取引があっても、同水準の勝ちトレードをあと2回作れれば問題ありません。
ストライクが付く3つのルール違反
ストライクの対象は、OREF特有の3つのリスクルールへの違反です。いずれも計算式が公開されており、事前に対策できます。
① オープンリスクルール
保有ポジションのリスクをランク別の上限内に抑えるルールで、判定は3階層で行われます。
- 単一ポジション上限:1トレードのリスクが上限%を超えないこと
- バケット上限:相関する銘柄グループ(例:USD絡みの全ペア)の合計リスク
- ポートフォリオ上限:全建玉のリスク合計
上限は「合計値」である点に注意が必要です。ゴールド(3.0%)で3.0%のポジションを1つ持つと、そのリスクを減らすか決済するまで他のポジションを一切建てられません。チャレンジ中は残高の1%未満が基準で、200万円口座なら1トレードの損失上限は2万円未満です。
② ATRルール(ストップロス同時設定)
エントリーと同時にストップロスを設定するのが基本です(シルバー・ブロンズは必須)。未設定のまま保有すると、日足ATR(14)×1.96×ロットサイズ×pip価値で算出した推定損失額がリスク判定に使われます。
1.96は統計上95%の信頼区間を示す係数で、実際のSLより不利な数値になりやすい点に注意しましょう。意図的に広いストップロス(例:1,000pips)でオープンリスクルールを形式上クリアしようとする行為も評価対象です。
③ メジアンルール
過去のトレード履歴と比べて突出したサイズの取引が対象です。上限は次の2基準を計算し、小さい方が適用されます。
- 中央値基準:取引金額(想定元本)の中央値 × 2.5
- IQR基準:中央値 + 1.5 × 四分位範囲(IQR=データのばらつき幅)
例えば取引金額の中央値が10万ドルなら中央値基準は25万ドルですが、IQR基準が14万ドルであれば実際の上限は14万ドルです。「中央値の2.5倍まで大丈夫」と考えると違反しやすいため、大きなロットを持ちたい場合は段階的に増やすか、事前にサポートへ相談しましょう。
| ルール名 | 違反の基準 | 対策 |
|---|---|---|
| オープンリスク | 全建玉のリスク合計がランク上限(3.0/2.0/1.0%)超え | ポジションサイズ計算を徹底する |
| ATRルール | ストップロスなしでエントリー | 成行注文時に同時にSLを設定する習慣を身につける |
| メジアンルール | 中央値×2.5とIQR基準のうち小さい方を超過 | 急にロットを増やさず、段階的にサイズを上げる |
禁止取引と3段階のペナルティ
OREFは違反の重さでペナルティを3段階に分けており、禁止取引への抵触が最も重い扱いです。
| 違反の種類 | ペナルティ |
|---|---|
| QC(一貫性)未達 | 出金保留のみ。ストライクなし・利益没収なし |
| リスクルール違反 | 該当トレードの利益のみ無効化+ストライク1回。累計3回で契約終了 |
| 15秒・30秒ルール違反 | シルバープロ/ブロンズプロへの降格 |
| 禁止取引 | 口座終了+利益没収 |
利益の無効化は非対称で、違反トレードの利益は取り消されますが損失はそのまま残ります。軽微な違反なら該当トレードの損益を無効化するだけで済み、出金申請が丸ごと却下されるレベルの重大・反復違反でストライク1回が記録されます。
口座終了につながる主な禁止事項は以下の通りです。
- マーチンゲール取引:損失後にロットを増やして取り戻そうとするナンピン手法
- レイテンシーアービトラージ:価格フィードの遅延を利用した取引
- 高頻度取引(HFT):ミリ秒単位での大量注文
- コピー取引・グループ取引:他人の取引シグナルの複製や複数人での同一取引
- 複数口座ヘッジ・口座貸与:複数口座間のリスク相殺や第三者への口座貸与
特にマーチンゲールとコピー取引は、AIによる取引パターン検出が行われているため、意図せず引っかかるリスクがあります。
ストライクを防ぐ5つの実践テクニック
OREFルールを実際の取引で守るための対策は次の5つです。
- ポジションサイズを毎回計算する:MT5の「取引計算機」に残高・リスク率・SL幅を入力し、リスク率を口座残高の0.5〜0.8%に固定すると管理しやすくなります
- SLを自動設定するEA/スクリプトを使う:設定忘れによるATRルール違反を防げます。MQL5フォーラムに多数公開されており、cTraderならcBotで同等の機能を実装できます
- ロットは1.5〜2倍ずつ段階的に増やす:普段0.5ロットなら次は0.75〜1.0ロット程度に。数週間かけて上げれば中央値自体が上がり、許容枠も自然に広がります
- QCをスプレッドシートで管理する:各トレードの純利益を記録し、上位3件の比率を自動計算しておくと出金タイミングを正確に判断できます
- 不明点は事前にサポートへ確認する:ティックスキャルピングは15秒未満2%・30秒未満3%と基準が明確なので、まず自分の履歴で該当比率を確認しましょう
編集部がチャットサポートに手法の可否を問い合わせたところ、初回返信は平均5分以内で届きました。回答内容を保存しておくとトラブル防止に役立ちます。
ストライクを受けたあとの対処法
累計3回に達しなければ、チャレンジ・プロ口座とも継続できます。ストライク後は次の順で対応しましょう。
- ダッシュボードでストライクの詳細を確認する:どのルールに違反したかが記録されているため、原因を特定します
- サポートに取引IDを提示して説明を求める:記録だけでは分かりにくい場合に有効です
- 取引ルールを修正してから再開する:同じ違反を繰り返すと2回目・3回目が重なりやすくなります
- 降格した場合はロットを再計算する:レバレッジ上限(シルバー1:30/ブロンズ1:20)と総リスク上限が下がるため、戦略の見直しが必要です
チャレンジフェーズでのOREF適用
チャレンジ(評価)フェーズ中も、ATRルールとオープンリスクルール(1ポジションのリスクを残高の1%未満に)は評価対象です。ただしストライクは付与されず、違反トレードの利益が利益目標のカウントから除外される扱いになります。
ランク判定はPhase 2合格後の手動レビューで行われ、QCと取引履歴のリスク管理状況が見られます。チャレンジ中から本番と同じルールを守る習慣が、上位ランクでのスタートにつながります。
最低利益日数の廃止と最低取引日数・回数の違い
2026年1月のOREF導入と同時に「最低利益日数3日」が廃止されました。混同しやすい3条件を整理します。
| 条件 | 2026年1月以前 | 2026年8月時点 |
|---|---|---|
| 最低利益日数(3日) | 必須 | ❌ 廃止・不要 |
| 最低取引日数(3日) | 必須 | ✅ 全プランで必要 |
| 最低取引回数(10回) | 必須 | ✅ 全プランで必要 |
「最低利益日数」は「その日の収支がプラスで終わった日が3日以上」という条件でした。廃止により、1日の大きな利益だけで目標をクリアしても合格できます。一方で「最低取引日数3日」「最低取引回数10回」は残っており、速攻プランを含む全プランに適用されます。
よくある質問
- OREFのストライクは期限が切れますか?
-
公式情報ではストライクに有効期限があるとは明記されていません。基本的には累計3回で契約終了という扱いで、1回のストライクが自動で消えることはないと理解してください。
なお、軽微な違反は該当トレードの損益が無効化されるだけでストライクにはなりません。
- スキャルピングでもOREFルールは守れますか?
-
はい、可能です。ただし決済スピードに基準があり、15秒未満の決済が全取引の2%、30秒未満が3%を超えると違反です(100回中1〜2回が目安)。
この違反はストライクではなくシルバープロ・ブロンズプロへの降格につながります。エントリーと同時にSLを設定する習慣も重要なので、SL自動設定のスクリプトやEAの活用をおすすめします。
- QCルールはチャレンジ中も適用されますか?
-
QCはPhase 2合格時とプロ口座の出金申請時に評価されます。チャレンジ中の合格判定はQCではなく、利益目標(2フェーズはPhase 1で8%・Phase 2で6%、1フェーズは10%)とドローダウンルールが主な基準です。
ただしPhase 2合格時のQC結果でランクが決まるため、チャレンジ中から利益を1トレードに偏らせない意識が上位ランク判定につながります。
- EAを使う場合、OREFのルール確認はどうすればいいですか?
-
EAを使う場合はEA側でOREFの各ルールを遵守する設定が必要です。具体的には、
- エントリーと同時にSLを設定するロジックを組み込む
- 全建玉のリスク合計がランク上限(チャレンジ中は1%未満)を超えないロットサイズ計算を実装する
- 1回の取引金額を、中央値×2.5とIQR基準のうち小さい方の範囲内に制限する
という3点をEAのコード内で担保してください。既製EAを使う場合は上記が守られているか検証してから本番口座で動かしましょう。
- チャレンジフェーズと本番口座でルールは違いますか?
-
基本的なルール(利益目標・ドローダウン・禁止取引・最低取引日数・回数)はプランに応じて定まっており、チャレンジ中から一貫して適用されます。
違いは、チャレンジ中のOREF違反では「当該トレードの利益が合格カウントから除外」されるのに対し、プロ口座ではストライクが付与される点です。総リスク上限もチャレンジ中は1%未満、プロ口座はランク別(3.0/2.0/1.0%)に変わります。
まとめ
OREFは「ルールを理解して取引する誠実なトレーダー」を守るための制度です。3つのリスクルール(オープンリスク・ATR・メジアン)を把握し、ポジションサイズ計算・SL同時設定・段階的なロット増加を習慣にすれば、ストライクリスクは大幅に下がります。
QCは出金前の確認を習慣化すれば対応できます。最大利益トレードの90%以上を、ほかの2トレードの合計で確保するという基準を意識したトレードプランが、安定した出金サイクルにつながります。
Funded7の始め方については口座開設・始め方ガイドを、PAYGプランの詳細についてはPAYGプラン完全解説記事をあわせてご確認ください。
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