S&P500のレバレッジETF比較|SPXL・UPRO・SSOの違いと選び方【2026年最新】

「S&P500のレバレッジETFは、SPXL・UPRO・SSOのどれを選べばいいの?」「3倍と2倍で、実際の成績はどれくらい違う?」

S&P500に連動するレバレッジETFは、3倍のSPXL・UPROと、2倍のSSOが代表的です。WOZ media編集部が、3銘柄のコスト・規模・流動性・国内の取扱に加え、2026年の実際の値動きを同じ基準で比べました。

結論から言うと、3倍どうしのSPXLとUPROは値動きがほぼ同じで、違いはコストと買える証券会社です。一方で3倍と2倍の差は大きく、S&P500が+13.1%だった2026年(9月25日まで)は、3倍型が+31.5〜32.0%、2倍のSSOが+22.5%でした(価格ベース)。

この記事でわかること
  • SPXL・UPRO・SSOの経費率・純資産・流動性・国内取扱の比較
  • 3倍どうしのSPXLとUPROの違いと選び方
  • 2026年の実績でわかる3倍と2倍の差(年初来・急落日・最高値)
  • 横ばい相場で3倍ほど目減りしやすい理由と試算
  • 目的別の選び方と、買える国内証券会社

S&P500のレバレッジETFは、S&P500に連動する通常のETFよりも価格変動リスクが大きく、短期間で大きな損失が発生する可能性があります。投資判断は、各ETFの目論見書、運用会社の公式情報、各証券会社の取扱状況・手数料・為替コスト・リスク説明を確認したうえで、ご自身の責任で行ってください。

この記事の目次

結論:S&P500のレバレッジETFはSPXL・UPRO・SSOが代表【比較早見表】

S&P500のレバレッジETFは、「①倍率(3倍か2倍か)を決める→②3倍ならSPXLかUPROを選ぶ」の順で考えると迷いません。まず3銘柄の要点を早見表で確認しましょう。

項目SPXLUPROSSO
倍率(日次)+3倍+3倍+2倍
運用会社DirexionProSharesProShares
経費率0.84%0.88%0.84%
2026年の年初来(価格ベース)+32.0%+31.5%+22.5%
2026年の最大下落率(終値)−26.9%−26.9%−18.3%
国内の取扱(主要8社)8社すべて7社(DMM株は×)7社(DMM株は×)
向いている人3倍でコストと流動性を重視3倍を少ない金額から値動きと目減りを抑えたい

経費率は費用免除後の値(2026年9月時点)、騰落率は2025年12月31日と2026年9月25日の終値の比較、最大下落率は1月の高値から3月30日の安値までです。証券会社ごとの取扱は買える国内証券会社で紹介しています。

「日次3倍」とは?
その日1日のS&P500の騰落率に対して3倍(2倍)の成果を目指すという意味です。毎日倍率をかけ直すため、2営業日以上持つと、期間全体の成績は「S&P500の騰落率×3」と一致しなくなります。

SPXLとUPROは連動する指数も倍率も同じで、2026年もほぼ同じ値動きでした。選ぶ基準は、経費率(SPXLが0.04ポイント低い)と、使う証券会社で買えるか(DMM株はSPXLのみ)です。

3倍と2倍では、上昇トレンドなら3倍が大きく伸び、横ばいなら3倍ほど目減りします。短期で上昇の値幅を取りにいくなら3倍、保有が長引きそうなら2倍が基本の使い分けです。

3銘柄の比較表:経費率・純資産・流動性・国内取扱

S&P500のレバレッジETF3銘柄を、比較に必要な項目に絞って並べました。

スクロールできます
項目SPXLUPROSSO
正式名称Direxion Daily S&P 500® Bull 3X ETFProShares UltraPro S&P500ProShares Ultra S&P500
倍率(日次)+3倍+3倍+2倍
設定日2008年11月5日2009年6月23日2006年6月19日
経費率総0.95%・費用免除後0.84%(2027年9月1日まで)0.88%(免除なし)総0.88%・費用免除後0.84%(2027年9月30日まで)
純資産約70.6億ドル約55億ドル約86億ドル
平均出来高(20営業日)約151万株約178万株約303万株
1日の売買代金(同)約4.3億ドル約2.6億ドル約2.1億ドル
株価(1株の円換算)291.28ドル(約4.6万円)152.20ドル(約2.4万円)70.98ドル(約1.1万円)
2026年の高値/安値(終値)301.35/170.20ドル157.68/89.29ドル72.52/49.06ドル
分配金四半期・利回り約0.5%四半期・利回り約0.7%四半期・利回り約0.7%
分割・併合(2025〜26年)なしなし2025年11月20日に2対1分割
国内の取扱(主要8社)8社7社(DMM株×)7社(DMM株×)

2026年9月時点の値です。経費率はSPXLが2026年2月27日付、UPRO・SSOが2026年9月28日付の目論見書によります。出来高と売買代金(出来高×終値の概算)は8月28日〜9月25日の平均、株価は9月25日終値で、円換算は1ドル156.94円で編集部が計算しました。

表から読み取れるポイントは次の4つです。

  • コスト:SPXLとSSOが0.84%で並び、UPROは0.88%。ただしSPXL・SSOは費用免除後の値で、期限後に変わる可能性があります
  • 流動性:出来高(株数)はSSOが最多ですが、株価の高いSPXLは売買代金で最大です。株価が違う銘柄どうしは売買代金で比べましょう
  • 買いやすさ:1株の金額はSSOが約1.1万円と最も小さく、少額から試せます
  • 取扱:DMM株はProSharesのUPRO・SSOを扱っていません

2倍型にはDirexionの「SPUU」もある

2倍型には、DirexionのSPUU(Direxion Daily S&P 500® Bull 2X ETF)もあります。経費率は費用免除後0.60%(2027年9月1日まで)とSSOより低めです。一方で純資産は約2.9億ドル、直近20営業日の平均出来高は約1.4万株と、規模も流動性もSSOを大きく下回ります。

2026年の年初来(価格ベース)は+23.5%で、SSO(+22.5%)をやや上回っています。DMM株はSSOを扱っていませんが、SPUUは2026年5月13日から取り扱っています。出来高の少ない銘柄は売値と買値の差(スプレッド)が広がりやすいため、指値注文で発注しましょう。

SPXLとUPROの違い:3倍どうしはコストと証券会社で選ぶ

SPXLとUPROは、どちらもS&P500の日々の値動きの3倍を目指すブル型ETFです。違うのは運用会社で、連動する指数も倍率も同じです。

2026年の日次データでは、両者の騰落率の差は平均0.002ポイント、大きく開いた日でも0.3ポイント程度でした(分配金を調整した終値で編集部が計算)。年初来の騰落率もSPXLが+32.0%、UPROが+31.5%(価格ベース)で、差は0.5ポイントにとどまります。

長期でも同じで、2025年末までの10年間の年平均リターンはSPXLが27.86%、UPROが27.81%でした(過去10年の実績)。

経費率

SPXLは費用免除後0.84%(総経費率0.95%、免除は2027年9月1日まで)、UPROは0.88%で、差は年0.04ポイントです。100万円を1年持った場合の差は約400円で、短期売買では売買手数料や為替コストの差のほうが大きくなります。

流動性(売買代金)

出来高(株数)はUPROが多いものの、1日の売買代金はSPXLが約4.3億ドルとUPRO(約2.6億ドル)を上回ります。どちらもレバレッジETFの中では取引が活発で、通常の売買で困る水準ではありません。

1株の金額

1株あたりはSPXLが約4.6万円、UPROが約2.4万円です(9月25日終値・1ドル156.94円で換算)。少ない金額で3倍型を試すなら、UPROのほうが買いやすくなります。

国内の取扱

SPXLは主要8社すべてで買えますが、UPROはDMM株では買えません。三菱UFJ eスマート証券のUPRO取扱は2026年7月30日からです。

レバレッジの作り方

どちらもS&P500の株式に、金融機関とのスワップ契約(指数の値動きを受け取る契約)を組み合わせて3倍を作ります。9月25日の保有明細では、SPXLは純資産の約8割をS&P500の株式で持ち、UPROは株価指数先物も併用していました。

迷ったらコストと売買代金ならSPXL、1株の金額を抑えるならUPROが目安です。値動きがほぼ同じなので、両方を同時に持っても分散の効果はほとんどありません。

各銘柄の特徴やリスクは、個別の解説記事で詳しく紹介しています。

3倍と2倍(SSO)の違いを2026年の実績で検証

S&P500が年初来+13.1%だった2026年(9月25日終値まで)の騰落率を、3銘柄で比べました。S&P500は配当を含まない価格指数のため、ETFも分配金を含まない価格ベースでそろえ、分配込みの値は参考として併記します。

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銘柄倍率年初来(価格ベース)単純倍率(S&P500×倍率)単純倍率との差分配込み(参考)
S&P5001倍+13.1%——+14.1%(配当込み指数)
SSO2倍+22.5%+26.2%−3.7ポイント+23.3%
UPRO3倍+31.5%+39.3%−7.8ポイント+32.3%
SPXL3倍+32.0%+39.3%−7.3ポイント+32.8%

2025年12月31日と2026年9月25日の終値で比較しました。分配込みはYahoo Financeの値、S&P500の配当込みはS&P500トータルリターン指数の騰落率です。

3倍型は単純な3倍に約7〜8ポイント、2倍のSSOは約4ポイント届きませんでした。倍率が高いほど、単純倍率との差も大きくなる結果です。

直近1年(2025年9月25日→2026年9月25日)で見ても、S&P500の+17.2%に対しSPXLが+42.4%、UPROが+41.3%、SSOが+29.6%でした。単純倍率(3倍で+51.7%、2倍で+34.5%)を下回る点は同じです(価格ベース)。

差の中身は「日次複利」と「コスト」

単純倍率との差は、主に2つの要因で生まれます。1つは毎日倍率をかけ直して複利で積み上がる影響で、上昇トレンドでは上振れ、横ばいや乱高下では下振れします。もう1つが、経費率やレバレッジを保つための資金コストです。

編集部がS&P500の日々の騰落率を3倍・2倍して積み上げると、2026年の年初来は3倍で+39.3%、2倍で+26.3%でした。1〜3月の下落から4〜8月の上昇へと相場が大きく振れ、複利の上振れと下振れがほぼ打ち消し合った形です。

この理論値と実績との差を1年あたりに直すと、3倍型で約7〜8%、2倍型で約4%に相当します(価格ベース)。つまり2026年の差の大半は、コストによるものと考えられます。

レバレッジETFはスワップ契約などで純資産の2倍分(3倍型)・1倍分(2倍型)を上乗せしており、その資金コストは短期金利に連動します。Direxionのファクトシートも、スワップの資金コストは経費率の上限の計算から除かれ、含めれば経費率はより高くなると記載しています。3倍型の差が2倍型のほぼ2倍なのは、この上乗せ分の差と整合します。

FRBは2026年9月に政策金利を3.75〜4.00%へ引き上げ(2023年以来の利上げ)、年内の追加利上げも示唆しています。金利が高い局面ほど、3倍型のコスト負担は2倍型より重くなる点を押さえておきましょう。

局面別では「上昇は3倍が有利、横ばいは不利」

2026年を下落・上昇・横ばいの3つの局面に分けると、3倍と2倍の差の出方がはっきり変わります。

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期間(局面)S&P500SSO(2倍)単純2倍SPXL(3倍)単純3倍
年初→3月30日(下落)−7.3%−15.3%−14.7%−22.9%−22.0%
3月30日→8月13日(上昇)+22.9%+47.8%+45.9%+77.1%+68.8%
8月13日→9月25日(横ばい)−0.7%−2.1%−1.4%−3.3%−2.1%

3月30日の年初来安値から8月13日の最高値までの上昇局面では、SPXLが+77.1%と単純な3倍(+68.8%)を8ポイント以上上回りました(UPROは+76.6%)。値上がりが続くと、増えた元本にさらに3倍がかかるためです。

一方、8月13日〜9月25日の横ばい局面では、S&P500が−0.7%とほぼ動かない間に、SPXLは−3.3%と単純な3倍(−2.1%)より大きく下げました。年初来の成績は、こうした局面の積み重ねで決まります。

過去10年の実績:高いリターンは大きな下落と表裏一体

目論見書に載っている2025年末までの年平均リターンと、最も成績が悪かった四半期を並べました。

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銘柄1年5年10年最悪の四半期
SPXL(3倍)+32.07%+25.80%+27.86%−60.54%
UPRO(3倍)+32.04%+25.47%+27.81%−60.46%
SSO(2倍)+26.23%+21.03%+22.70%−40.92%
S&P500(配当込み)+17.88%+14.42%+14.81%—

2025年12月31日時点の年平均リターン(税引前・分配金再投資)です。SPXLは2026年2月27日付、UPRO・SSO・S&P500は2026年9月28日付の目論見書の値で、最悪の四半期はいずれも2020年1〜3月です。

過去10年の年平均リターンは、3倍型が約28%、2倍型が約23%と、S&P500(約15%)を大きく上回りました。一方で2020年1〜3月には3倍型が約60%、2倍型が約41%下落しており、高いリターンはこの下落リスクと表裏一体です。

この10年は米国株の上昇が長く続いた期間で、同じ成績が今後も続く保証はありません。

2倍型SSOの特徴やリスクは、個別の解説記事で紹介しています。

S&P500の急落日・最高値・利上げの日に3銘柄はどう動いたか

1日単位では、3銘柄はほぼ倍率どおりに動きます。強い雇用統計をきっかけに米金利が上がり、S&P500の1日の下落率が2026年で最大となった6月5日と、その後の値動きを比べました。

期間S&P500SSOUPROSPXL
6月5日(1日)−2.64%−5.20%−7.90%−7.89%
6月4日→6月10日(4営業日)−4.2%−8.3%−12.5%−12.4%
6月10日→8月13日+7.3%+13.9%+20.7%+20.7%
9月16日(利上げを決めたFOMC)−0.45%−0.89%−1.30%−1.34%
9月17日(翌日)+1.14%+2.24%+3.36%+3.38%

6月5日の下落率は、SSOが約2倍、SPXL・UPROが約3倍でした。2026年にS&P500が0.5%超動いた95日で見ても、1日の値動きの倍率は中央値でSPXL・UPROが約2.95倍、SSOが約1.97倍と、ほぼ目標どおりです。

その後S&P500は8月13日に今年27回目の最高値(終値7,798.99)を付けました。SPXL(301.35ドル)・UPRO(157.68ドル)・SSO(72.52ドル)も同じ日に年初来高値を付けており、6月10日の安値からの上昇率もほぼ倍率どおりです。

FRBが利上げを決めた9月16日と翌17日も、3銘柄は倍率どおりに下げてから上げました。重要イベントの前後は1日で方向が入れ替わることがあり、3倍型ほど振れ幅が大きくなります。

横ばい相場では3倍ほど目減りしやすい(減価の試算)

上下に振れながら横ばいが続く相場では、指数が元の水準に戻っても、レバレッジETFの価格は戻りきらないことがあります。この目減りを「減価」と呼び、倍率が高いほど大きくなります。

減価とは?
レバレッジETFが毎日倍率をかけ直す(日次リセット)ことで、上下に振れる相場ほど価格が目減りする現象です。経費率や資金コストとは別に起き、指数が横ばいでも損失が出ることがあります。

編集部が、S&P500が1日ごとに+2%と−2%を交互に繰り返して20営業日たった場合を試算しました(コストは含みません)。

項目1倍(S&P500)2倍(SSO型)3倍(SPXL・UPRO型)
20営業日後の騰落率−0.4%−1.6%−3.5%
単純倍率との差—−0.8ポイント−2.3ポイント

単純倍率からの目減りは、3倍型が2倍型の約3倍になりました。局面別の実データでも、S&P500が−0.7%だった8月13日〜9月25日に、SPXLは−3.3%、SSOは−2.1%でした。

横ばいが続きそうな局面で持つなら、3倍より2倍のほうが目減りを抑えやすくなります。減価が起きる仕組みや計算式は「レバレッジETFの減価」で詳しく解説しています。

目的別:S&P500レバレッジETFの選び方

S&P500のレバレッジETFは、次の3ステップで考えると自分に合う1本を絞り込めます。

STEP
倍率を決める

短期で上昇の値幅を取りにいくなら3倍、保有が数週間以上に延びそう・横ばいもありそうなら2倍が目安です。長期の資産形成が目的なら、レバレッジのない1倍のETFが向いています。

STEP
銘柄を選ぶ

3倍ならコストと売買代金で勝るSPXLか、1株の金額が小さいUPROです。2倍は流動性の高いSSOが中心で、経費率の低さを優先するならSPUUもあります。

STEP
証券会社で買えるか確認する

使う証券会社の取扱を確認します。DMM株ではUPRO・SSOを買えないため、3倍はSPXL、2倍はSPUUが選択肢になります。

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目的候補理由
数日〜数週間の上昇トレンドで大きな値幅を狙うSPXL・UPRO上昇が続くと単純な3倍を上回ることもある
保有が数週間〜数カ月に延びそうSSO減価と資金コストが3倍型より小さい
少額から試したいSSO(約1.1万円)・UPRO(約2.4万円)1株の金額が小さい
経費率を抑えたいSPXL・SSO(0.84%)UPROより0.04ポイント低い(費用免除後)
DMM株で取引したいSPXL(2倍ならSPUU)UPRO・SSOは取扱なし
S&P500に長期で投資したい1倍のVOO・SPYなど減価がなく、NISAでも買える

同じ実質投資額なら2倍型が有利になることも

3倍型を少なめに持つか、2倍型を多めに持つかで、S&P500への実質的な投資額(エクスポージャー)はそろえられます。たとえば3倍型の30万円と2倍型の45万円は、どちらもS&P500の90万円分の値動きです。

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期間SPXLに30万円SSOに45万円参考:S&P500(1倍)に90万円
年初来(〜9月25日)+9.6万円+10.1万円+11.8万円
3月30日→8月13日(上昇局面)+23.1万円+21.5万円+20.6万円

編集部の試算です。ドル建ての騰落率(価格ベース)で計算し、為替・手数料・税金は含みません。

強い上昇局面では3倍型が上回った一方、下落と横ばいを含む年初来では2倍型の利益が大きくなりました。実質投資額が同じなら、倍率を下げるほど減価と資金コストを抑えられます。

ただし3倍型は投入額が少なく済み、残りを現金で持てるのが利点です。最悪の場合に失う金額の上限も、投入額の小さい3倍型のほうが小さくなります。

NASDAQ100のレバレッジETFとの違い

S&P500は500社に分散した指数で、情報技術の比率は約38%です(2026年6月末)。ハイテク株の比率が高いナスダック100と比べると値動きは穏やかになりやすく、ハイテク株が主導する上昇局面では伸びが小さくなりがちです。

2026年の年初来(価格ベース)は、ナスダック100の3倍を目指すTQQQが+51.0%とSPXL(+32.0%)を上回りました。ただし年率の変動率はTQQQが約61%と、SPXL(約40%)の1.5倍を超えています。TQQQ・QLDの比較は「ナスダック100のレバレッジETF比較」で解説しています。

S&P500の下落を狙うならインバースETF

S&P500の下落で利益を狙う、または保有株の値下がりに備えるなら、逆方向に動くインバースETFを使います。ProSharesのSH(−1倍)・SDS(−2倍)・SPXU(−3倍)が代表的で、国内ではDMM株を除く7社で買えます。

ただし上昇が続いた2026年は、年初来(分配込み)でSDSが約−20%、SPXUが約−30%と大きく下落しました。3銘柄の違いやヘッジでの使い分けは「S&P500のインバースETF比較」で解説しています。

S&P500レバレッジETFを買える国内証券会社

SPXLは主要ネット証券8社すべてで買えますが、UPRO・SSOはDMM株で取り扱いがありません(2026年9月28日に各社の公開取扱一覧で編集部が確認)。手数料と為替手数料もあわせて比べましょう。

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証券会社SPXLUPROSSO米国株手数料為替手数料(1ドルあたり片道)
SBI証券○○○約定代金の0.495%(税込)・上限22ドルリアルタイム為替0銭(円貨決済は25銭)
楽天証券○○○約定代金の0.495%(税込)・上限22ドルリアルタイム為替0銭(円貨決済は25銭)
マネックス証券○○○約定代金の0.495%(税込)・上限22ドル買付0銭・売却25銭
松井証券○○○約定代金の0.495%(税込)・上限22ドル両替0銭(円貨決済は25銭)
三菱UFJ eスマート証券○○(7月30日〜)○(8月31日〜)約定代金の0.495%(税込)・上限22ドル20銭
DMM株○××約定代金の0.495%(税込)・上限22ドル25銭
moomoo証券○○○約定代金の0.132%(税込)・上限22ドルリアルタイム両替0銭(円貨決済は25銭)
ウィブル証券○○○無料(2026年7月27日〜)15銭

手数料は税込・課税口座の場合、為替手数料は1ドルあたり片道です(2026年9月時点)。レバレッジ型ETFはNISAの対象外のため、課税口座の条件で比べています。マネックス証券の買付0銭は定期的に見直されます。

売買回数が増えやすいレバレッジETFでは、為替手数料の差が積み重なります。SBI証券・楽天証券はリアルタイム為替なら0銭ですが、円貨決済では25銭かかる点に注意しましょう。

売買手数料を抑えたいなら、無料のウィブル証券(為替は15銭)や0.132%のmoomoo証券も候補です。ただしmoomoo証券は行政処分により2026年6月19日〜9月18日に新規口座開設の受付を停止していたため、新規で開設する場合は受付状況を公式サイトで確認しましょう。注文機能や取引時間まで含めた詳しい比較は、「レバレッジETFの証券会社比較」で解説しています。

発注前に確認したい4つのこと

  • ティッカーと正式名称(SPXLとSPXS、SSOとSDSなど逆方向の銘柄と取り違えていないか)
  • 口座区分(NISAではなく、特定口座などの課税口座を選んでいるか)
  • 決済方法(円貨決済か外貨決済かで為替手数料が変わる)
  • 注文方法(値動きが大きいため指値が基本。損切りの逆指値も決めておく)

SBI証券公式サイトでSPXL・UPRO・SSOの取扱状況を確認する

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リスクと注意点:下落・金利コスト・為替

下落局面では損失が約3倍・2倍に膨らむ

値動きの大きさはほぼ倍率どおりです。2026年の日々の騰落率から計算した年率の変動率は、S&P500の約13%に対し、SSOが約26%、SPXL・UPROが約40%でした。

2026年の年初の高値から3月30日の安値までの下落率(終値)は、S&P500の−9.1%に対し、SSOが−18.3%、SPXL・UPROが−26.9%でした。約27%下がった価格が元に戻るには、約37%の上昇が必要です。

SPXLの目論見書は、S&P500が1日で33%を超えて下落すると、1日で投資元本の全額を失う可能性があると明記しています。投資額は、失っても生活に影響しない範囲に抑えましょう。

減価と金利コストで倍率どおりにならない

日次リセットの影響で、2営業日以上持つと成績は単純な3倍・2倍からずれます(減価の試算)。加えてレバレッジ分の資金コストが短期金利に応じてかかり、2026年は年初来で3倍型が単純な3倍を約7〜8ポイント下回りました。

為替の影響を受ける

3銘柄とも米ドル建てのため、円高になると円換算の損益が目減りします。2026年は7月30〜31日の日米協調の円買い介入で、ドル円が162円台後半から157円台へ動きました(9月25日は156.94円)。

経費率や取扱は変わることがある

SPXLとSSOの経費率0.84%は費用免除後の値で、免除の期限はSPXLが2027年9月1日、SSOが2027年9月30日です。証券会社の取扱も変わることがあるため、発注前に注文画面で確認しましょう。

取引は日本時間の夜間が中心で、窓開けがある

米国ETFの通常取引は、日本時間の23時30分〜翌6時(夏時間は22時30分〜翌5時)です。寝ている間の急変や、前日の終値から離れた価格で取引が始まる「窓開け」があると、逆指値注文でも想定より不利な価格で約定することがあります。

米国の主要取引所は2026年12月から23時間取引を始める予定で、松井証券とマネックス証券は12月6日から対応する予定です。

S&P500レバレッジETFのよくある質問

SPXLとUPROはどちらを選べばいいですか?

値動きはほぼ同じなので、コストと使う証券会社で選ぶのが現実的です。経費率はSPXLが0.84%とUPRO(0.88%)より低く、1日の売買代金もSPXLが上回ります。1株の金額を抑えたいならUPRO(約2.4万円)、DMM株を使うならSPXLが選択肢です。

SPXLとSPXSは何が違いますか?

SPXSは同じDirexionのS&P500ベア3倍型(−3倍)で、SPXLとは正反対に動きます。ティッカーが1文字違いのため、注文前に正式名称の「Bull(ブル)」「Bear(ベア)」を必ず確認しましょう。

3倍と2倍はどちらを選べばいいですか?

上昇が続くと見込む短期の売買なら3倍、保有が長引きそう・横ばいもありそうなら2倍が目安です。2026年は上昇局面で3倍が有利だった一方、実質投資額をそろえた年初来の比較では2倍が上回りました。

S&P500のレバレッジETFは長期保有に向いていますか?

一般的には短期〜中期の売買向けです。減価と資金コストがかかり、下落局面では損失も大きくなります。S&P500に長期で投資するなら、VOO・SPYなど1倍のETFのほうが目的に合います。

S&P500のレバレッジETFはNISAで買えますか?

買えません。レバレッジ型ETFは新NISAの対象外で(成長投資枠・つみたて投資枠とも)、2027年開始のこどもNISAでも扱いは同じです。特定口座などの課税口座で取引します。

2026年6月にはNISA対象外の米国ETFを対象と誤案内した証券会社が行政処分を受けており、NISA区分は注文画面で必ず確認しましょう。

分配金と税金はどうなりますか?

3銘柄とも四半期ごとに分配があり、直近12カ月の利回りはSPXLが約0.5%、UPRO・SSOが約0.7%です。譲渡益・分配金とも税率は20.315%で、分配金は米国で10%源泉徴収され、確定申告の外国税額控除で調整できます。

DMM株で買えるS&P500のレバレッジETFはどれですか?

3倍型はSPXL、2倍型はSPUUです(2026年9月時点)。DMM株が扱うProSharesの商品はTQQQだけで、UPRO・SSOは取り扱っていません。

日本円で買えるS&P500のレバレッジ商品はありますか?

東証上場のETFでは、iFreeETF S&P500レバレッジ(2237、2倍、信託報酬0.803%)があります。投資信託では、iFreeレバレッジ S&P500(2倍、為替ヘッジあり、信託報酬0.99%)などが代表的です。いずれも米国ETFとは倍率や為替の扱いが異なり、NISAの対象外です。

まとめ:S&P500レバレッジETFは倍率を決めてから銘柄を選ぶ

S&P500のレバレッジETFは、3倍のSPXL・UPROと2倍のSSOが代表です。2026年のデータで比べた要点は次のとおりです。

  • SPXLとUPROは値動きがほぼ同じ。コストと売買代金ならSPXL、1株の金額を抑えるならUPRO、DMM株ならSPXL
  • 2倍のSSOは減価と資金コストが3倍型より小さく、保有が長引きそうなときの候補
  • 2026年は上昇局面で3倍型が単純な3倍を上回った一方、年初来では約7〜8ポイント下回った
  • いずれもNISA対象外。国内ではSPXLが8社、UPRO・SSOがDMM株を除く7社で買える

ほかの指数やテーマのレバレッジETFは、「米国レバレッジETF一覧」で比較できます。

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本記事は投資判断の参考となる情報提供を目的として作成したものであり、特定の金融商品・ETF・証券会社の利用を推奨するものではありません。掲載情報は作成時点のものです。ETFの内容・経費率・純資産総額・出来高・取扱証券会社・手数料・NISA対応可否などは変更される場合があります。投資には価格変動リスク・為替リスク・流動性リスク・信用リスク・金利変動リスクなどがあります。レバレッジETF・インバースETFは一般的なETFよりリスクが高く、短期間で大きな損失が発生する可能性があります。投資判断は、各ETFの目論見書・運用会社の公式情報・証券会社のリスク説明・手数料体系を確認したうえで、ご自身の責任で行ってください。

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この記事を書いた人

小畑 和彰のアバター 小畑 和彰 合同会社WOZ 代表

1999年11月12日、神奈川県三浦市にて生まれる。東京都目黒区在住。
2016年7月にフリーランスとして起業し、Webサイト運営・アフィリエイト広告事業を開始。2020年4月に合同会社WOZ(WOZ LLC)を設立し、アフィリエイト事業の一部を法人化。
現在は、アフィリエイトやウェブ制作を主軸に置きながらも、FXや株式投資にも意欲的に取り組み、自身で得た知見をもとに情報発信を行っている。

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