「ナスダック100のレバレッジETFは、3倍のTQQQと2倍のQLDのどちらを選べばいいの?」「3倍のほうが儲かりそうだけど、減価や暴落のリスクはどれくらい違う?」
ナスダック100に連動する米国のレバレッジETFは、3倍のTQQQと2倍のQLDが代表的です。WOZ media編集部が、2本のコスト・規模・流動性・国内の取扱に加え、2026年の実際の値動きと過去の暴落時の成績を同じ基準で比べました。
結論から言うと、強い上昇トレンドではTQQQが大きく勝ち、横ばいや乱高下ではQLDが有利です。実際、ナスダック100がほぼ横ばい(−0.2%)だった2026年6月2日〜9月25日に、QLDは−3.6%、TQQQは−8.7%でした(終値ベース)。
- TQQQとQLDの経費率・純資産・流動性・国内取扱の違い
- 2026年の実データでわかる3倍と2倍の差(上昇・下落・横ばい)
- 目論見書の試算で見る、TQQQがQLDを上回る条件
- 過去の暴落時の下落率と、高値を回復するまでの期間
- 目的別の選び方と、TQQQ・QLDを買える国内証券会社
結論:ナスダック100のレバレッジETFはTQQQとQLDの2本が中心【比較早見表】
ナスダック100のレバレッジETFは、同じProSharesが運用する3倍のTQQQと2倍のQLDが中心です。連動する指数は同じなので、実質的には「3倍と2倍のどちらを選ぶか」で決まります。まず2本の要点を早見表で確認しましょう。
| 項目 | TQQQ | QLD |
|---|---|---|
| 倍率(日次) | +3倍 | +2倍 |
| 経費率(費用免除後) | 0.78% | 0.89% |
| 純資産 | 約387億ドル | 約152億ドル |
| 2026年の年初来 | +51.0% | +37.7% |
| 6月2日→9月25日(指数は横ばい) | −8.7% | −3.6% |
| 2022年の最大下落率 | −81.8% | −63.8% |
| 国内の取扱(主要8社) | 8社すべて | 7社(DMM株は×) |
| 向いている人 | 強い上昇トレンドを短期で狙う | 保有が長引きそう・値動きを抑えたい |
1日単位では、2本ともほぼ倍率どおりに動きます。差が開くのは複数日の保有で、上昇が続けばTQQQが単純な3倍を超えて伸び、横ばいや乱高下ではTQQQのほうが大きく目減りします。
数日〜数週間の上昇トレンドを狙うならTQQQ、保有が長引きそうならQLDが基本の使い分けです。なお経費率は3倍のTQQQのほうが低い一方、レバレッジの資金コストを含めた実質的な負担はTQQQのほうが重くなります(詳しくは後述)。
連動するナスダック100は大型ハイテク株中心の指数
ナスダック100は、ナスダック市場に上場する金融以外の大型株100社で構成し、時価総額に応じて比率を決める指数です。9月25日時点の上位はNVIDIA(約8.2%)、Apple(約7.5%)、Microsoft(約5.8%)、Micron(約5.1%)、AMD(約4.3%)でした。上位10銘柄で約47%を占めます(TQQQの保有明細の株式部分から編集部が計算)。
少数の大型ハイテク株と半導体株で値動きが決まりやすく、2026年の年初来はS&P500の+13.1%に対し、ナスダック100は+21.2%でした。3倍型どうしで比べても、TQQQの年初来(+51.0%)はS&P500連動のSPXL(+32.0%)を上回っています。
その分、値動きも荒くなります。2026年の日々の騰落率から計算した年率の変動率は、TQQQが約61%とSPXL(約40%)の1.5倍でした(編集部計算)。
TQQQとQLDの比較表:経費率・純資産・流動性・国内の取扱
ナスダック100のレバレッジETF2本を、比較に必要な項目に絞って並べました。
| 項目 | TQQQ | QLD |
|---|---|---|
| 正式名称 | ProShares UltraPro QQQ | ProShares Ultra QQQ |
| 倍率(日次) | +3倍 | +2倍 |
| 上場市場 | Nasdaq | NYSE Arca |
| 設定日 | 2010年2月9日 | 2006年6月19日 |
| 経費率 | 総0.94%・費用免除後0.78%(2027年9月30日まで) | 総0.96%・費用免除後0.89%(2027年9月30日まで) |
| 純資産 | 約387億ドル | 約152億ドル |
| 平均出来高(20営業日) | 約4,910万株 | 約368万株 |
| 1日の売買代金(同) | 約35.8億ドル | 約3.4億ドル |
| 株価(1株の円換算) | 79.60ドル(約1.2万円) | 96.95ドル(約1.5万円) |
| 2026年の高値/安値(終値) | 87.22/37.89ドル | 100.53/57.16ドル |
| 分配金 | 四半期・利回り約0.5〜0.6% | 四半期・利回り約0.1% |
| 分割・併合(2025〜26年) | 2025年11月20日に2対1分割 | 2025年11月20日に2対1分割 |
| 全損の目安(指数の1日の下落率) | 約33% | 約50% |
| 国内の取扱(主要8社) | 8社 | 7社(DMM株×) |
表から読み取れるポイントは次の4つです。
- コスト:経費率はTQQQが0.78%とQLD(0.89%)より低いものの、どちらも費用免除後の値です。レバレッジの資金コストは経費率に含まれません
- 流動性:1日の売買代金はTQQQがQLDの約10倍です。QLDも1日3億ドルを超える取引があり、通常の売買で困る水準ではありません
- 全損の目安:目論見書は、ナスダック100が1日のうちに約33%下落に近づくと、TQQQは投資額の全額を失う可能性があるとしています(QLDは約50%)
- 取扱:DMM株が扱うProSharesの商品はTQQQだけで、QLDは買えません
経費率はTQQQが低いが、資金コストを含めると負担は重い
2本は、ナスダック100の株式に、金融機関とのスワップ契約(指数の値動きを受け取る契約)や先物を組み合わせて倍率を作ります。ProSharesが公表した9月25日時点の保有明細では、TQQQは株式を純資産の約33%しか持たず、スワップ(想定元本)約258%と先物約9%を加えて約300%にしていました(編集部集計)。
スワップの資金コストは短期金利に連動し、目論見書もこうした取引・資金調達のコストは経費の表に含まれないと記載しています。編集部が、ナスダック100の日々の騰落率を3倍・2倍して積み上げた理論値(コストなし)と2026年の年初来の実績を比べました。差は年率換算でTQQQが約9%、QLDが約4.5%で、経費率を大きく上回ります(価格ベース)。
FRBは2026年9月に政策金利を3.75〜4.00%へ引き上げ(2023年以来の利上げ)、年内の追加利上げも示唆しています。金利が高い局面ほど、3倍型の実質コストは2倍型より重くなる点を押さえておきましょう。
各銘柄の特徴やリスクは、個別の解説記事で詳しく紹介しています。
2026年の値動きで比較:TQQQとQLDの差が開いた局面
ナスダック100は2026年、1〜3月の下落、4〜5月の急反発、6〜7月の調整、8〜9月の回復と大きく振れました。局面ごとの騰落率を、2本と単純倍率(ナスダック100×倍率)で比べます。
| 期間(局面) | ナスダック100 | QLD(2倍) | 単純2倍 | TQQQ(3倍) | 単純3倍 |
|---|---|---|---|---|---|
| 年初→3月30日(下落) | −9.1% | −18.8% | −18.2% | −28.1% | −27.3% |
| 3月30日→6月2日(上昇) | +33.6% | +75.9% | +67.2% | +130.2% | +100.7% |
| 6月2日→7月29日(下落) | −11.3% | −22.8% | −22.6% | −33.8% | −33.9% |
| 7月29日→9月25日(上昇) | +12.6% | +25.0% | +25.1% | +37.8% | +37.7% |
| 6月2日→9月25日(往復) | −0.2% | −3.6% | −0.3% | −8.7% | −0.5% |
| 年初来(→9月25日) | +21.2% | +37.7% | +42.4% | +51.0% | +63.7% |
差が最も開いたのは、3月30日の年初来安値から6月2日の高値までの上昇局面です。ナスダック100が+33.6%の間に、TQQQは+130.2%と単純な3倍(+100.7%)を約30ポイント上回りました。値上がりが続くと、増えた元本にさらに3倍がかかるためです。
一方、6月2日→7月29日の下落局面では、2本ともほぼ単純倍率どおりに下げました。ナスダック100は6月の高値から1割超下げて7月29日に調整局面入りし、TQQQは約3分の1を失っています。
9月22日にはナスダック100が終値の最高値(30,732.40)を更新しました。しかし同じ日のTQQQ(80.83ドル)とQLD(97.82ドル)は、6月2日の高値(87.22ドル・100.53ドル)に届いていません。年初来でも、TQQQは単純な3倍を約13ポイント、QLDは単純な2倍を約5ポイント下回っています。
1日単位ではほぼ倍率どおりに動く
| 日付 | ナスダック100 | QLD | TQQQ |
|---|---|---|---|
| 6月5日(2026年最大の下落) | −4.77% | −9.57% | −14.28% |
| 3月31日(2026年最大の上昇) | +3.43% | +6.72% | +10.00% |
| 9月21日(半導体株高で大幅高) | +2.83% | +5.79% | +8.63% |
6月5日は、5月の雇用統計が強く利上げ観測が高まったことや、ブロードコムのAI半導体見通しへの失望から、ナスダック100が−4.77%と急落しました。QLDは−9.57%、TQQQは−14.28%と、ほぼ2倍・3倍の下落です。
2026年にナスダック100が0.5%超動いた125日で見ても、1日の値動きの倍率は中央値でQLDが1.99倍、TQQQが2.97倍でした(分配金を調整した終値で編集部が計算)。差が生まれるのは1日単位ではなく、日々の値動きが積み重なる複数日の保有です。
横ばいでも目減りした6月2日→9月25日の内訳
ナスダック100がほぼ横ばいだった6月2日→9月25日について、指数の日々の騰落率を2倍・3倍して積み上げた理論値(コストなし)を編集部が計算しました。
| 内訳 | QLD(2倍) | TQQQ(3倍) |
|---|---|---|
| 単純倍率(指数−0.2%×倍率) | −0.3% | −0.5% |
| 日次リセットの理論値(コストなし) | −2.1% | −5.6% |
| 実績(終値) | −3.6% | −8.7% |
指数がほぼ動かなくても、日次リセットだけで理論値は2倍で−2.1%、3倍で−5.6%まで目減りしました。実績との残りの差(QLD約1.5ポイント、TQQQ約3ポイント)は、経費率とレバレッジの資金コストなどによるものです。
つまり横ばい相場のTQQQは、減価とコストの両方でQLDより不利になります。
3倍と2倍の減価の差:横ばいならQLD、強い上昇ならTQQQ
減価は値動きの大きさ(変動率)の2乗に比例し、倍率が上がると急に膨らみます。近似式で計算すると、同じ相場なら3倍型の目減りは2倍型の約3倍です。6月2日→9月25日の理論値でも、単純倍率からの目減りはQLDが約1.7ポイント、TQQQが約5.1ポイントと、ほぼ3倍でした。
ProSharesの目論見書には、ナスダック100の1年間の騰落率と変動率の組み合わせごとに、ファンドの成績を試算した表があります。ナスダック100の過去5年の変動率(年率22.60%)に近い、変動率25%の列を抜き出しました。
| ナスダック100の1年の騰落率 | 単純2倍 | QLDの試算 | 単純3倍 | TQQQの試算 |
|---|---|---|---|---|
| −20% | −40% | −39.9% | −60% | −57.6% |
| −10% | −20% | −23.9% | −30% | −39.6% |
| 0%(横ばい) | 0% | −6.1% | 0% | −17.1% |
| +10% | +20% | +13.7% | +30% | +10.3% |
| +20% | +40% | +35.3% | +60% | +43.3% |
| +30% | +60% | +58.8% | +90% | +82.1% |
ナスダック100が1年で横ばいなら、QLDは−6.1%、TQQQは−17.1%の試算です。+10%の上昇ではQLD(+13.7%)がTQQQ(+10.3%)を上回り、+20%になるとTQQQ(+43.3%)が逆転します。
編集部が同じ前提で計算すると、TQQQがQLDを上回る分かれ目は、ナスダック100の年+13%前後でした。実際には資金コストが3倍型ほど重いため、TQQQがQLDに勝つには、表の前提より高い上昇率が必要です。
減価の大きさは変動率で大きく変わります。同じ表で指数が横ばいの場合、変動率10%ならQLDは−1.0%、TQQQは−3.0%にとどまりますが、変動率50%ではQLDが−22.1%、TQQQが−52.8%まで膨らみます。
2026年(9月25日まで)のナスダック100の変動率は、日々の騰落率から計算すると年率約21%でした。減価が起きる仕組みや計算式は「レバレッジETFの減価」で詳しく解説しています。
TQQQとQLDどちらを選ぶ?保有期間・許容損失・相場観で決める
TQQQとQLDは、次の3つの観点で考えると自分に合う1本を絞り込めます。
- 保有期間
-
数日〜数週間の短期ならTQQQ、数カ月に延びそうならQLDが目安です。持つ期間が長いほど減価と資金コストが積み上がり、3倍型ほど不利になります。
- 許容損失
-
2020年と2022年の暴落では、TQQQは高値から約7〜8割、QLDは約5〜6割下落しました(過去の最大下落率)。同じ金額を投じるなら、下落時の損失はQLDのほうが小さく済みます。
- 相場観
-
強い上昇トレンドが続くと見るならTQQQ、方向感が弱い・乱高下しそうならQLDです。目論見書の試算でも、ナスダック100の上昇率が小さい年はQLDが有利でした。
| 目的 | 候補 | 理由 |
|---|---|---|
| 数日〜数週間の上昇トレンドで大きな値幅を狙う | TQQQ | 上昇が続くと単純な3倍を上回ることもある |
| 保有が数週間〜数カ月に延びそう | QLD | 減価と資金コストが3倍型より小さい |
| 下落時の損失を抑えたい | QLD | 過去の最大下落率がTQQQより小さい |
| 売買の多さ(流動性)を重視する | TQQQ | 1日の売買代金がQLDの約10倍 |
| DMM株で取引したい | TQQQ | QLDは取扱なし |
| ナスダック100に長期で投資したい | QQQ(0.18%)・QQQM(0.15%)など1倍のETF | 減価がなく、NISAの成長投資枠でも買える |
許容損失で選ぶ:過去の最大下落率と回復までの期間
| 項目 | ナスダック100 | QLD | TQQQ |
|---|---|---|---|
| 2020年の下落(2月19日→3月20日) | −28.0% | −51.7% | −69.9% |
| 2022年の下落(2021年11月19日→2022年12月28日) | −35.6% | −63.8% | −81.8% |
| 2025年の下落(2024年12月16日→2025年4月8日) | −22.7% | −42.3% | −58.3% |
| 2026年の下落(6月2日→7月29日) | −11.3% | −22.8% | −33.8% |
| 2021年の高値を初めて上回った日 | 2023年12月15日 | 2024年5月28日 | 2024年12月11日 |
| 最悪の四半期(直近10暦年) | — | −42.26% | −58.60% |
2022年の下落では、TQQQは約8割、QLDは約6割値下がりしました。元の水準に戻るには、−81.8%なら約5.5倍、−63.8%なら約2.8倍への上昇が必要です。
2021年の高値を初めて上回ったのは、ナスダック100の約5カ月後にQLD、約1年後にTQQQでした。TQQQはその後も、2025年4月の関税ショックで2021年の高値を約56%下回る場面がありました。
このときは回復が早く、4月8日の安値から直前の高値(2024年12月16日)を終値で上回るまで、QLDが約3カ月(7月17日)、TQQQが約4カ月(8月12日)でした。下落が深いほど、元の水準に戻るまでの時間も長くなりやすい点は変わりません。
1日の下落も大きく、2020年3月16日はナスダック100の−12.19%に対し、QLDが−24.36%、TQQQが−36.59%でした(基準価額ベース、ProSharesの公表データから編集部が計算)。
一方、2025年末までの10年間の年平均リターン(目論見書、分配金再投資)は、TQQQが+36.96%、QLDが+30.73%で、ナスダック100(配当込み+19.68%)を大きく上回りました。ただし2022年を含む5年間ではQLD(+19.77%)がTQQQ(+19.38%)をわずかに上回っており、大きな暴落を挟むと3倍型の優位は消えやすくなります。
長く持った場合の成績や条件は「レバレッジETFの長期保有」で検証しています。
同じ実質投資額なら:TQQQに20万円とQLDに30万円
TQQQを少なめに持つか、QLDを多めに持つかで、ナスダック100への実質的な投資額(エクスポージャー)はそろえられます。TQQQの20万円とQLDの30万円は、どちらもナスダック100の60万円分の値動きです。
| 期間 | TQQQに20万円 | QLDに30万円 | 参考:1倍に60万円 |
|---|---|---|---|
| 3月30日→6月2日(上昇) | +26.0万円 | +22.8万円 | +20.1万円 |
| 6月2日→7月29日(下落) | −6.8万円 | −6.8万円 | −6.8万円 |
| 6月2日→9月25日(往復) | −1.7万円 | −1.1万円 | −0.1万円 |
| 年初来(→9月25日) | +10.2万円 | +11.3万円 | +12.7万円 |
強い上昇局面ではTQQQが上回った一方、横ばいを含む期間や年初来ではQLDの利益が大きくなりました。実質投資額が同じなら、倍率を下げるほど減価と資金コストを抑えられます。
ただしTQQQは投入額が少なく済み、残りを現金で持てるのが利点です。最悪の場合に失う金額の上限も、投入額の小さいTQQQのほうが小さくなります。
レバナス(投資信託)・東証上場ETF(2869)との違い
国内では、ナスダック100の2倍を目指す投資信託「レバナス」も人気です。円建てで少額から積み立てられる一方、注文は15時30分締切で翌営業日の基準価額で約定し、為替ヘッジありが基本です。信託報酬は年0.4334%(auAM)〜0.99%(iFree)で、NISAの対象外である点は米国ETFと同じです。
東証にも、ナスダック100の2倍を目指す「iFreeETF NASDAQ100レバレッジ(2869)」が上場しています。為替ヘッジありで信託報酬は年0.825%です。2026年7月に1口を25口に分割し、9月25日の終値は3,134円と少額で売買できます。
ドル建てでリアルタイムに売買するTQQQ・QLDとは、倍率・為替・約定の仕組みが異なります。コストや税金まで含めた違いは「レバナスとTQQQの違い」で比較しています。
ナスダック100の下落を狙うなら:SQQQ・QID・PSQ
ナスダック100の下落で利益を狙う、または保有株の値下がりに備えるなら、逆方向に動くインバースETFを使います。ProSharesのSQQQ(−3倍、経費率0.94%)・QID(−2倍、0.95%)・PSQ(−1倍、0.95%)が代表的です。
ただしPSQは国内の主要8社のいずれでも買えず、DMM株ではSQQQ・QIDも扱っていません。上昇が続いた2026年は、SQQQが年初来で約−49%(分配金込み)と大きく下げています。3本の違いや国内で使える代替手段は「ナスダック100のインバースETF比較」で解説しています。
TQQQ・QLDを買える国内証券会社
TQQQは主要ネット証券8社すべてで買えますが、QLDはDMM株で取り扱いがありません(2026年9月28日に各社の公開取扱一覧で編集部が確認)。手数料と為替手数料もあわせて比べましょう。
| 証券会社 | TQQQ | QLD | 米国株手数料 | 為替手数料(1ドルあたり片道) |
|---|---|---|---|---|
| SBI証券 | ○ | ○ | 約定代金の0.495%(税込)・上限22ドル | リアルタイム為替0銭(円貨決済は25銭) |
| 楽天証券 | ○ | ○ | 約定代金の0.495%(税込)・上限22ドル | リアルタイム為替0銭(円貨決済は25銭) |
| マネックス証券 | ○ | ○ | 約定代金の0.495%(税込)・上限22ドル | 買付0銭・売却25銭 |
| 松井証券 | ○ | ○ | 約定代金の0.495%(税込)・上限22ドル | 両替0銭(円貨決済は25銭) |
| 三菱UFJ eスマート証券 | ○ | ○ | 約定代金の0.495%(税込)・上限22ドル | 20銭 |
| DMM株 | ○ | × | 約定代金の0.495%(税込)・上限22ドル | 25銭 |
| moomoo証券 | ○ | ○ | 約定代金の0.132%(税込)・上限22ドル | リアルタイム両替0銭(円貨決済は25銭) |
| ウィブル証券 | ○ | ○ | 無料(2026年7月27日〜) | 15銭 |
売買回数が増えやすいレバレッジETFでは、為替手数料の差が積み重なります。SBI証券・楽天証券はリアルタイム為替なら0銭ですが、円貨決済では25銭かかる点に注意しましょう。
注文機能も会社ごとに違います。米国株の逆指値はDMM株以外の7社で使えます。値上がりに合わせて損切りラインを引き上げるトレーリングストップには、楽天・マネックス・三菱UFJ eスマート・moomoo・ウィブルの5社が対応しています。
moomoo証券とウィブル証券では、TQQQを日本時間の日中(10〜18時、夏時間は9〜17時)にも取引できます。ただしmoomoo証券は行政処分により2026年6月19日〜9月18日に新規口座開設の受付を停止していたため、新規で開設する場合は受付状況を公式サイトで確認しましょう。
取引時間や積立の対応まで含めた詳しい比較は、「レバレッジETFの証券会社比較」で解説しています。
\ 米国ETF取扱銘柄数トップクラス!関連ETFもまとめて比較できる /
ナスダック100レバレッジETFのリスクと注意点
1日で投資額の全額を失う可能性がある
目論見書は、ナスダック100が1日のうちに約33%下落に近づくと、TQQQは投資額の全額を失う可能性があると記載しています(QLDは約50%)。TQQQの設定以降で最大の下落日(2020年3月16日)の指数は−12.19%でしたが、急落が数日続けば、短期間で投資額の大半を失うこともあります。
金利が上がるほど実質コストが増える
レバレッジの資金コストは短期金利に連動し、経費率とは別にかかります。2026年の年初来では、理論値との差が年率でTQQQ約9%、QLD約4.5%でした(前述)。次回FOMCは10月27〜28日で、利上げが続けば負担はさらに増えます。
為替の影響を受ける
2本とも米ドル建てで為替ヘッジはなく、円高になると円換算の損益が目減りします。2026年は7月30〜31日の日米協調の円買い介入で、ドル円が162円台後半から157円台へ動きました(9月25日は156.94円)。
夜間の急変や窓開けは逆指値で防ぎきれない
米国ETFの通常取引は、日本時間の23時30分〜翌6時(夏時間は22時30分〜翌5時)です。時間外取引では逆指値を使えない証券会社が多く、寝ている間の急落や、前日の終値から離れて始まる「窓開け」では、想定より不利な価格で約定することがあります。
米国の主要取引所は2026年12月から23時間取引を始める予定で、対応の時期は証券会社によって異なります。
ナスダック100レバレッジETFのよくある質問
- TQQQとQLDはどちらが儲かりますか?
-
相場の動き方で変わります。上昇が続く局面ではTQQQが大きく上回り、2026年も3月30日→6月2日はTQQQが+130.2%、QLDが+75.9%でした。一方、横ばいや乱高下ではTQQQの目減りが大きく、6月2日→9月25日はTQQQが−8.7%、QLDが−3.6%です。
2025年末までの5年間の年平均リターンは、2022年の暴落を挟んだため、QLD(+19.77%)がTQQQ(+19.38%)をわずかに上回りました。
- TQQQは長期保有に向いていますか?
-
一般的には短期〜中期の売買向けです。2022年には高値から−81.8%下落し、2021年の高値を初めて上回るまでに約3年かかりました。ナスダック100に長期で投資するなら、QQQ(経費率0.18%)やQQQM(0.15%)など1倍のETFのほうが目的に合います。
- TQQQやQLDはNISAで買えますか?
-
買えません。レバレッジ型ETFは新NISAの対象外で(成長投資枠・つみたて投資枠とも)、2027年開始のこどもNISAでも扱いは同じです。特定口座などの課税口座で取引します。
2026年6月にはNISA対象外の米国ETFを対象と誤案内した証券会社が行政処分を受けており、NISA区分は注文画面で必ず確認しましょう。
- TQQQやQLDを信用取引で買えますか?
-
買えません。日本証券業協会のガイドラインにより、レバレッジ型・インバース型ETFは国内の主要8社とも米国株信用取引の対象外です。信用取引でナスダック100にレバレッジをかけたい場合は、QQQなど1倍のETFが対象になります(取扱や条件は証券会社ごとに異なります)。
- TQQQ・QLDの分配金と税金はどうなりますか?
-
2本とも四半期ごとに分配があり、直近12カ月の利回りはTQQQが約0.5〜0.6%、QLDが約0.1%です。譲渡益・分配金とも税率は20.315%で、分配金は米国で10%源泉徴収されます。米国の税金は、確定申告で外国税額控除を受ければ調整できます。
- TQQQ・QLDは積立できますか?
-
SBI証券と楽天証券の米株積立なら、TQQQ・QLDも定期的に買い付けられます(1株単位)。ただし下落局面の損失が大きく減価も続くため、1倍のETFと同じ感覚で長期の積立を続けるのは注意が必要です。
- TQQQの過去の株価が、記事やチャートによって違うのはなぜですか?
-
株式分割の調整の違いです。TQQQは2022年1月13日と2025年11月20日にそれぞれ2対1の分割を行っており、現在のチャートは過去の価格を4分の1に調整して表示しています。
たとえば2021年11月19日の高値は、当時の取引価格で約177ドルですが、調整後は約44ドルです。古い記事の価格と比べるときは、騰落率で確認しましょう。
- TQQQとSQQQは何が違いますか?
-
SQQQは同じProSharesのナスダック100ベア3倍型(−3倍)で、TQQQとは正反対に動きます。ティッカーが1文字違いのため、注文前に正式名称(UltraPro QQQとUltraPro Short QQQ)と倍率を必ず確認しましょう。
まとめ:ナスダック100のレバレッジETFは相場観と保有期間で選ぶ
ナスダック100のレバレッジETFは、3倍のTQQQと2倍のQLDが代表です。2026年のデータで比べた要点は次のとおりです。
- 2本は同じProSharesの運用で、違いは倍率。1日単位ではほぼ3倍・2倍どおりに動く
- 強い上昇局面ではTQQQが大きく勝ち、横ばいでは3倍型の目減りが大きい(6月2日→9月25日はTQQQ−8.7%、QLD−3.6%)
- 経費率はTQQQが低いが、資金コストを含めた実質的な負担は3倍型のほうが重い
- 2020年・2022年の暴落ではTQQQが約7〜8割、QLDが約5〜6割下落。いずれもNISA対象外で、QLDはDMM株では買えない
S&P500連動の3倍型・2倍型は「S&P500のレバレッジETF比較」、ほかの指数やテーマは「米国レバレッジETF一覧」で比較できます。
\ 米国株の分析・注文機能が充実!中上級者向けの高機能証券会社 /


コメント