SBI VCトレードは日本円の入出金と暗号資産の送付が無料で、ステーキング14銘柄・貸コイン29銘柄など、保有したまま増やすサービスが多い取引所です。一方で販売所のスプレッドは広く、2026年10月31日昼の公式価格ではビットコインの買値と売値に約6.2%の差がありました。
WOZ media(編集部)が、公式の手数料表・サービス概要・お知らせと金融庁の登録一覧をもとに、SBI VCトレードの評判にかかわる良い点と悪い点を整理しました。2026年4月にビットポイントジャパンを合併し、DMM Bitcoinの口座の移管先でもあるため、旧BITPOINT・旧DMM Bitcoinの利用者に向けて移管の今の状況も載せました。(2026年10月時点)
SBI VCトレードの総合評価
| 項目 | 評価 | 説明 |
|---|---|---|
| 安全性 | 8/10 | SBIグループの100%子会社。日本円はSBIクリアリング信託で全額信託保全、暗号資産は全量をコールドウォレットで保管。(2026年10月30日公表) 合併したビットポイントジャパンには2019年の不正流出がある。 |
| 取引手数料 | 8/10 | 取引所はMaker -0.01%・Taker 0.05%。 日本円の入出金、暗号資産の受取・送付、口座維持、ロスカットの手数料は無料。 |
| スプレッド 流動性 | 4/10 | 販売所のBTCは買値と売値の差が約6.2%。(2026年10月31日12時9分の公式価格から計算) 板で売買できるのは8銘柄だけ。 |
| 取扱銘柄 | 7/10 | 暗号資産29銘柄と電子決済手段3銘柄の計32銘柄。 USDC・RLUSD・JPYSCのステーブルコインも扱う。2026年はAPT・ETC・OASなどを取扱い廃止。 |
| 入出金 | 6/10 | 入出金とも無料で24時間受付。 ただし出金は1日1回・最長3銀行営業日、クイック入金後7日間は出金・送付に制限。みずほ・ゆうちょ・楽天のクイック入金は使えない。 |
| 取引ツール | 6/10 | アプリとPC版にTradingViewのチャートを搭載。 App Storeの評価は1.8(382件)。取引用のAPIは未公開。(2026年10月31日) |
| サービス | 9/10 | 申込不要のステーキング14銘柄、貸コイン29銘柄、500円からの積立28銘柄。 暗号資産が貯まるクレジットカード、Web3ウォレットもある。 |
| レバレッジ デリバ | 7/10 | レバレッジ取引は13銘柄・個人は最大2倍。 コストは日々変わるファンディングレートで、受け取る日もある。保有する暗号資産を時価の50%で証拠金にできる。 |
| キャンペーン | 6/10 | 新規口座開設で500円相当のBTC。11月9日までの開設が条件。 紹介した人・された人に各1,000円、3銘柄の積立スプレッド相当分の還元を実施中。 |
| サポート | 6/10 | 有人チャットは平日10時〜17時。 電話は予約制で、同社からかけ直す方式。フォームは24時間受付。 |
| 総合評価 | 67/100 |
SBI VCトレードは買った暗号資産を長く持ち、ステーキングや貸コインで増やす使い方に向く取引所です。入出金と送付の手数料がかからず、ステーキングは申し込みなしで14銘柄が対象になります。
弱いのは売買のコストと使い勝手です。販売所のスプレッドが広く、板で売買できるのは8銘柄しかありません。日本円の出金は最長3銀行営業日かかり、アプリの評価も低めです。(2026年10月時点)
SBI VCトレードの良い評判・メリット
日本円の入出金・暗号資産の送付が無料、取引所はMaker手数料-0.01%
SBI VCトレードの公式の手数料一覧では、日本円の入金・出金、暗号資産の受取・送付の手数料はいずれも無料です。送付時のマイナー手数料も同社が負担します。(2026年10月時点)
取引所(板取引)の手数料は全銘柄共通で、Makerが-0.01%、Takerが0.05%です。指値注文が約定すると、すべてMaker手数料が適用されます。10万円分の指値の買いが約定すると、手数料として10円を受け取る計算です。
bitFlyerは日本円の出金に220〜770円、コインチェックは407円かかります。月に何度も出金する人ほど、この差は積み上がります。
ステーキング14銘柄が申込不要、報酬は毎月受け取れる
ステーキングは対象の暗号資産を口座に置いておくだけで、申し込みなしに毎月報酬を受け取れる仕組みです。対象はETH・SOL・TRX・ADA・HBAR・AVAX・SUI・TON・DOT・NEAR・ATOM・FLR・ALGO・XDCの14銘柄で、GMOコインの6銘柄より多くあります。ロック期間はなく、途中で売却や出金もできます。
利用者が受け取るのは、同社のステーキング実績の75%です。公式ページに載る2026年9月の実績はATOMが年率16.4%、TONが10.9%、ETHが2.5%でした。75%を掛けると、受取の目安はATOMで年率約12.3%、ETHで約1.9%です。
報酬は月末までの平均保有数量で計算され、翌月15日までに口座へ入ります。受取は暗号資産が初期設定で、マイページの設定で円建てステーブルコインのJPYSCに変えられます。
貸コイン29銘柄・積立28銘柄で長期保有の暗号資産を運用できる
貸コイン(レンディング)はBTC・ETH・XRPからUSDC・JPYSCまで29銘柄に対応しています。年率は銘柄・期間・募集時期で変わり、公式ページでは2026年4月30日募集のUSDC(84日間)に税込年率10%のコースがあったと紹介されています。
貸出は申し込み制で、期間は14〜84日程度です。期間中はその暗号資産を売れないため、値下がりしても途中で手放せません。
編集部は2026年10月29日(木)20時に始まった募集で84日間のコースにパソコンから申し込みました。ログイン後に貸コインのページを開き、コース一覧から選んで数量を入れ、確認画面を経て申込完了の画面が出るまで約3分です。画面に出た貸出終了日は2027年1月28日でした。
積立は28銘柄を500円から200万円まで1円単位で設定でき、毎日・毎週火曜・毎月28日から選べます。積立の手数料は無料ですが、購入は販売所の価格なのでスプレッドはかかります。
USDC・RLUSD・JPYSCのステーブルコインを国内の登録業者で売買できる
SBI VCトレードは電子決済手段等取引業(関東財務局長 第00001号)の登録を受け、米ドル建てのUSDC・RLUSDと円建てのJPYSCを販売所で売買できます。USDCとRLUSDは外部へ送付できますが、保有の上限は100万円相当です。
JPYSCはSBI新生信託銀行が発行する円建ての特定信託受益権です。日本円や預金ではなく、預金保険の対象にもなりません。2026年10月時点では外部への送付に対応していません。
SBIグループの100%子会社で、日本円は信託保全・暗号資産はコールドウォレット保管
運営会社は東証プライム上場のSBIホールディングスを親会社とするSBIグループの100%子会社です。2026年10月30日の公式発表では、日本円はSBIクリアリング信託で全額を信託保全し、暗号資産はすべてコールドウォレットで保管しています。
関東財務局の行政処分の一覧に、SBI VCトレードへの処分は載っていません。一方、2026年4月に合併したビットポイントジャパンには、2018年6月の行政処分と2019年7月の不正流出があります。詳しくは「資産管理・セキュリティ」の節に書きました。
レバレッジ取引は13銘柄、保有する暗号資産を証拠金に使える
レバレッジ取引はBTC・ETH・XRP・SOL・DOGEなど13銘柄で、個人は最大2倍です。取引手数料とロスカット手数料は無料で、コストはスプレッドとファンディングレートです。
ファンディングレートは市場の買いと売りの偏りで日々変わり、ポジションの向きによっては受け取る側になります。建玉に毎日0.04%前後が一律にかかるレバレッジ手数料とは仕組みが違います。日本円がなくても、保有する暗号資産を時価の50%(ステーブルコインは100%)で証拠金に使えます。
SBI VCトレードの悪い評判・デメリット
販売所のスプレッドが広く、取引所(板取引)は8銘柄だけ
販売所の取引手数料は無料ですが、買値と売値の差(スプレッド)が実質的なコストです。2026年10月31日(土)12時9分の公式価格では、BTCの買値12,556,578円に対し売値は11,775,321円で、差は買値の約6.2%でした。同じ時刻のETHは約7.0%、XRPは約8.5%です。
この価格で10万円分のBTCを買ってすぐ売ると、戻るのは約93,800円です。取引所の板で同じ10万円を売買すれば、Taker手数料は往復で約100円で済みます。ただし板の売り買いの差は別にかかります。
問題は板で売買できる銘柄がBTC・ETH・XRP・BCH・LINK・LTC・DOT・NIDTの8銘柄しかないことです。SOLやDOGEなど残りの銘柄は販売所でしか買えず、積立も販売所の価格で約定します。
日本円の出金は1日1回・最長3銀行営業日、入金後7日間は出金・送付に制限
日本円の出金は1日1回までで、着金まで最長3銀行営業日かかります。銀行営業日の8時59分までに予約すれば、原則として翌銀行営業日の振込です。GMOコインのような即時出金はありません。
クイック入金とSBI新生銀行 即時入金で入れたお金は、入金日を含む7日間、同じ額の日本円の出金と暗号資産の送付が止まります。解除は8日目の午前7時です。日本円を入れてすぐ暗号資産を買い、そのまま外部ウォレットへ移したい人には向きません。
SBI新生銀行 即時入金は開始翌日の10月29日(木)21時ごろに5,000円で試しました。SBI新生銀行の画面で承認してから30秒ほどで口座の残高に反映され、出金可能額には入金した5,000円が含まれていません。この分の制限が解けるのは、8日目にあたる11月5日(木)の午前7時です。
クイック入金はみずほ銀行・ゆうちょ銀行・楽天銀行や信用金庫などからは使えません。銀行振込での入金は500万円以上の「入金特別対応」に限られ、振込手数料は利用者の負担です。
32銘柄のうち14銘柄は外部へ送付できない
サービス概要の入出庫の表では、DOGE・XLM・HBAR・SUI・TON・SHIB・NEAR・FLR・ALGO・BERA・ZPG・DAI・CHZ・JPYSCの14銘柄が送付(出庫)に対応していません。買ったあと自分のウォレットや他社へ移せず、売るときもSBI VCトレードの販売所を使うことになります。
このうちDOGEやSUIなど11銘柄は大口の受取だけマイページから申し込めます。外部とやり取りする予定がある銘柄は、買う前に入出庫の表を確かめておくと失敗しません。
スマホアプリのApp Store評価は1.8、取引用のAPIも未公開
取引用の「SBI VCトレードアプリ」は、App Storeの評価が5点満点で1.8(382件)です。(2026年10月31日、App Storeの公開データ)bitFlyerのアプリは4.35(133,311件)、GMOコインは4.3(12,282件)でした。
自動売買に使える取引用のAPIは公開されておらず、公式FAQには「今後、公開を予定」と書かれています。プログラムで売買したい人はAPIを出しているGMOコインなどを選ぶことになります。
問い合わせ窓口は平日10時〜17時、電話は予約制
有人チャットの対応は平日10時〜17時で、土日・祝日・年末年始は休みです。電話は24時間受け付ける予約フォームから申し込み、同社が平日10時〜17時にかけ直す方式で、すぐにはつながりません。
問い合わせフォームは24時間送れますが、返信も平日10時〜17時です。ログインできないなど急ぐ用件は、平日の日中に有人チャットを使うのが早道です。
2026年10月3日(土)20時ごろに、ステーキング報酬の受取をJPYSCに変える手順をフォームで尋ねたときは、返信が10月5日(月)の14時すぎに届きました。回答の要旨は公式FAQの手順と同じです。週末に送った質問は、返信が早くても翌営業日の10時以降になります。
SBI VCトレードがおすすめな人の特徴
販売所で頻繁に売買する人や、アプリの使いやすさを最優先する人には向きません。次のような使い方なら、手数料が無料である点と運用サービスの多さが生きます。
ステーキング・貸コインで長期保有の暗号資産を運用したい人
ATOMやSOLのように、何年か持つつもりの銘柄がある人に向いています。14銘柄は置いておくだけでステーキングの対象になり、売る予定のない分は貸コインで年率を上乗せできます。買うときのスプレッドは一度だけなので、保有期間が長いほど負担は薄まります。
取引所の板でBTC・ETH・XRPを指値で売買する人
板で指値注文を使えば、手数料は-0.01%で受け取る側になります。日本円の出金も無料なので、BTC・ETH・XRPを板で売買し、利益を銀行へ戻すまでの費用がほぼかかりません。逆に、急いで出金したい人は最長3銀行営業日待つことを見込んでおく必要があります。
USDCやJPYSCなどのステーブルコインを使いたい人
米ドル建てのUSDC・RLUSDと円建てのJPYSCを、国内の電子決済手段等取引業者で売買できます。USDCは貸コインにも出せ、JPYSCはステーキング報酬の受取先にも選べます。USDC・RLUSDの保有は100万円相当までなので、大きな金額を置く用途には足りません。
旧BITPOINT・旧DMM Bitcoinの口座をそのまま使い続ける人
DMM Bitcoinの口座と資産は2025年3月8日にSBI VCトレードへ移り、BITPOINTの口座も2026年12月末ごろに移管される予定です。新しく他社に口座を作らなくても、移管された口座で売買を続けられます。旧サービスとの違いは「運営会社情報」の節にまとめました。
SBI VCトレードのキャンペーン特典情報
新規口座開設で500円相当のビットコイン(2026年11月9日までの開設が条件)
期間中に口座開設とエントリーを済ませた人全員に、500円相当のビットコインが進呈されます。さらに販売所で累計1万円以上取引すると、抽選で5名に5万円相当のビットコインが当たります。
- 対象期間:2026年10月20日〜11月15日23時59分(口座開設の完了は11月9日まで)
- 条件:口座開設の完了と、マイページからのエントリー。抽選は販売所での購入・売却が累計1万円以上(ステーブルコイン3銘柄とAPT・ETC・OASは除く。レバレッジ・積立は対象外)
- 付与:2026年11月末に進呈予定。数量は11月19日6時59分の販売価格で決まる
紹介プログラム(紹介した人・された人に現金1,000円ずつ)
口座を持つ人が発行する紹介コードを入力して口座を開くと、紹介した人とされた人の両方に現金1,000円が入ります。
- 対象期間:2023年5月1日から実施中(終了日の定めなし。2026年10月時点)
- 条件:新規口座開設の申込フォームに紹介コードを入力し、口座開設を完了する
- 上限:紹介した人は10名まで(最大1万円)
実質ゼロつみたて(XDC・CANTON・ZPGの積立のスプレッド相当分を還元)
対象3銘柄の積立で払ったスプレッド相当分が同じ銘柄で戻ってきます。積立のスプレッド負担が実質ゼロになる企画です。
- 対象期間:2026年10月1日〜12月15日に約定した積立
- 条件:マイページでエントリーし、期間終了時点でも対象銘柄の積立設定を続けている(毎日・毎週・毎月のいずれも対象)
- 対象銘柄:エックスディーシー(XDC)・カントンコイン(CANTON)・ジパングコイン(ZPG)。順次拡大の予定
※BITPOINTから事前移管を申し込んだ人向けのキャンペーンも予定されていますが、内容は2026年10月31日時点で未発表です。
SBI VCトレードの取引条件
取り扱い暗号資産(銘柄・入出金チェーン)
取扱いは2026年10月時点で暗号資産29銘柄と電子決済手段3銘柄の計32銘柄です。販売所は30銘柄、取引所(板)は8銘柄、レバレッジは13銘柄で、銘柄ごとに使えるサービスが違います。
| 銘柄 | ティッカー | 取引所 | 販売所 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| ビットコイン | BTC | ◯ | ◯ | レバレッジ対応 |
| イーサリアム | ETH | ◯ | ◯ | レバレッジ・ステーキング対応 |
| エックスアールピー | XRP | ◯ | ◯ | レバレッジ対応 |
| ソラナ | SOL | – | ◯ | レバレッジ・ステーキング対応 |
| ドージコイン | DOGE | – | ◯ | レバレッジ対応。送付は非対応 |
| カルダノ | ADA | – | ◯ | ステーキング対応 |
| ビットコインキャッシュ | BCH | ◯ | ◯ | レバレッジ対応 |
| チェーンリンク | LINK | ◯ | ◯ | レバレッジ対応。受取は1,000LINK以上の申込制 |
| ライトコイン | LTC | ◯ | ◯ | レバレッジ対応 |
| ポルカドット | DOT | ◯ | ◯ | レバレッジ・ステーキング対応 |
取引手数料
手数料がいちばん安いのは取引所(板)の指値注文で、販売所とレバレッジはスプレッドが主なコストです。
| 区分 | Maker | Taker |
|---|---|---|
| 全8銘柄(BTC・ETH・XRP・BCH・LINK・LTC・DOT・NIDT) | -0.01%(受取) | 0.05% |
- 販売所の差は公式サイトの価格データ(買値・売値)から編集部が「(買値−売値)÷買値」で計算した時点の値です。スプレッドは時間帯や相場で変わります。
入出金(日本円・暗号資産)
| 入金方法 | クイック入金(みずほ銀行・ゆうちょ銀行・楽天銀行・信用金庫などは対象外) SBI新生銀行 即時入金(2026年10月28日開始) 入金特別対応(500万円〜10億円の銀行振込・要申込) |
|---|---|
| 入金手数料 | クイック入金・SBI新生銀行 即時入金:無料 入金特別対応:振込手数料は利用者負担 |
| 出金手数料 | 無料(1回1,000円以上・1日1回・上限1億円) |
| 反映時間 | 入金:即時(入金特別対応は1〜2営業日) 出金:最長3銀行営業日(銀行営業日8時59分までの予約は原則翌銀行営業日) |
| 最低入金額 | クイック入金:1,000円 SBI新生銀行 即時入金:1円 |
| 入金後の制限 | クイック入金・SBI新生銀行 即時入金の額に相当する出金・送付は、入金日を含む7日間できない(8日目の午前7時に解除) |
SBI VCトレードの取引ツール
スマホ取引アプリ
スマホの取引は2024年10月に出た「SBI VCトレードアプリ」で行います。TradingViewのチャート、レバレッジ取引をワンタップで発注するスピード注文、ステーキングの累計報酬を見られる画面があり、現物とレバレッジを1つのアプリで扱えます。
App Storeの評価は1.8(382件)で、対応はiOS 13.0以降です。(2026年10月31日)口座開設には別の「SBI VCトレード口座開設アプリ」も使え、マイナンバーカードを使う「マイナンバーで口座開設」なら最短5分で口座開設できます。
iPhone 15で初めてアプリを開いた2026年9月10日(木)は、BTCの板の注文画面を探して迷いました。ホームの銘柄一覧からBTCを選ぶと販売所の注文画面が開き、板の画面へ切り替える表示に気づくまで5回ほどタップしています。チャートを1時間足に変えて移動平均線を出す操作は、TradingViewと同じメニューで1分もかかりませんでした。
パソコン(ブラウザ)取引ツール
ブラウザ版は2種類です。「VCTRADE web シンプルモード」は価格と保有資産を見やすくした画面で、パソコンとスマホのどちらからも使えます。
「VCTRADE web」(トレーダーモード)は注文・チャート・板の配置を自由に変えて保存できる中上級者向けです。年間損益報告書やDMM Bitcoin時代の報告書もこのトレーダーモードから取り出します。
API・外部ツール連携
取引用のAPIは提供されていません(2026年10月時点)。公式FAQでは公開を予定しているとしていますが、時期は示されていません。自動売買を前提にするなら、APIを公開している取引所を選ぶことになります。手数料が近い取引所との違いはGMOコインの評判の記事で比べられます。
SBI VCトレードで口座開設(アカウント作成)する手順
口座開設は無料で、審査が早ければ申し込みの当日から取引できます。(公式は当日開設を保証していません)申し込めるのは、日本に住む18歳以上で、外国PEPs(外国の重要な公人とその家族)に当たらない人です。
- 公式サイトの「口座開設」からメールアドレスを登録し、パスワードを設定
- 電話番号を認証(SMSまたは電話)
- 氏名・住所などの基本情報を入力
- 本人確認書類(運転免許証・マイナンバーカード・在留カード・特別永住者証明書)を「スマホでかんたん本人確認」で提出
- 同社の審査が終わると取引を開始できる
- ログイン時の2要素認証(Google Authenticatorなど)とパスキーを設定
- クイック入金かSBI新生銀行 即時入金で日本円を入れ、販売所・取引所で購入するか積立を設定
「マイナンバーで口座開設」アプリはスタッフのiPhone 15で2026年9月8日(火)の10時すぎに試しました。マイナンバーカードのICチップは1回目の読み取りに失敗し、カードの位置をずらした2回目で通っています。基本情報の入力まで含めて約12分で申し込みを終え、審査完了のメールは同じ日の15時40分ごろに届きました。
SBI VCトレードの基本情報(運営会社・安全対策)
カスタマーサポート
| サポート形式 | 対応時間 | 問い合わせ先 |
|---|---|---|
| 有人チャット | 平日 10:00〜17:00 | 公式サイトのサポートコンシェルジュ |
| 電話(予約制) | 予約は24時間受付、架電は平日 10:00〜17:00 | 予約フォームから申込 |
| 問い合わせフォーム | 24時間受付、返信は平日 10:00〜17:00 | www.sbivc.co.jp/faqs |
| よくある質問 | 24時間閲覧可能 | www.sbivc.co.jp/faqs |
資産管理・セキュリティ
- 預かった日本円はSBIクリアリング信託で全額を信託保全(2026年10月30日公表)
- 暗号資産はすべてコールドウォレットで保管し、秘密鍵はマルチシグネチャで管理
- 電子決済手段は自己信託で分別管理し、コールドウォレットで保管
- ログイン時の2要素認証とメール認証、パスキー認証(2026年3月18日から)に対応
- ログインに何度も失敗すると一定時間ロック。入出金は本人名義の口座に限る
パスキーは編集部のPixel 8で2026年9月15日(火)に登録しました。ログイン後の設定画面から進み、2要素認証のコード入力と指紋の登録を合わせて4分ほどで終わっています。
関東財務局の行政処分の一覧にはSBI VCトレードへの処分は載っていません。合併したビットポイントジャパンは2018年6月22日に関東財務局から行政処分を受けています。(2026年10月31日に一覧で確認)
ビットポイントジャパンでは2019年7月にホットウォレットから暗号資産が不正に流出し、流出額は約30.2億円(うち顧客預かり分約20.6億円)でした。当時の親会社リミックスポイントは流出した5銘柄の全量に相当する暗号資産を調達して保有したと開示しています。コールドウォレットの暗号資産と日本円の流出は確認されていないとも開示しています。
運営会社情報
会社名:SBI VCトレード株式会社
所在地:〒106-6027 東京都港区六本木1-6-1 泉ガーデンタワー
設立:2017年5月26日
代表取締役会長:朝倉 智也
代表取締役社長:近藤 智彦
資本金:163億5,000万円(資本準備金を含む)
登録:暗号資産交換業 関東財務局長 第00011号 / 第一種金融商品取引業 関東財務局長(金商)第3247号 / 電子決済手段等取引業 関東財務局長 第00001号
株主:SBIグループ100%
加入協会:一般社団法人 日本暗号資産等取引業協会(JVCEA、会員番号1011。暗号資産交換業・暗号資産デリバティブ取引業・電子決済手段等取引業の会員)ほか
金融庁の暗号資産交換業者登録一覧(令和8年9月30日現在)でも、SBI VCトレードは関東財務局長 第00011号として載っています。2026年4月1日にビットポイントジャパンを吸収合併し、7月1日にはSBINFTも合併しました。
旧BITPOINT・旧DMM Bitcoinの利用者に関わる移管の状況は次のとおりです。(2026年10月31日時点)
| 対象 | 今の状況 |
|---|---|
| BITPOINT | 新規口座開設は終了。2026年11月10日に事前移管の申込受付を始める予定。申し込まなかった口座と資産も、2026年12月末ごろに同社がVCTRADEサービスへ移す予定 |
| BITPOINTの入出金 | 2026年11月30日13時に暗号資産の入金・出金と日本円の入金を終了。日本円の出金は続く |
| BITPOINTの移管で変わる点 | つみたての設定は引き継がれない。ステーキング報酬の日本円受取はなく、JPYSCでの受取になる。VCTRADEにない6銘柄(OSHI・JMY・DEP・BNB・PEPE・TRUMP)は2026年10月28日に取扱い廃止 |
| DMM Bitcoin | 2025年3月8日に全利用者の口座と預かり資産(日本円・暗号資産)をSBI VCトレードへ移管済み。初回ログイン設定が必要で、DMM Bitcoinの入庫アドレスは使えない |
BITPOINTの手続きとスケジュールは公式のBITPOINTサービスからの移管 特設サイトで更新されています。BITPOINTから暗号資産を外部へ移す場合、出金の期限は11月30日13時です。事前移管を済ませれば、その後もVCTRADEサービスで入出金を続けられます。
SBI VCトレードと他の暗号資産取引所を比較
主要5社で比べると、SBI VCトレードは出金・送付手数料が無料である点とステーキングの銘柄数で上回り、板で売買できる銘柄の少なさで見劣りします。
| 取引所 | 取扱銘柄数 | 取引所の手数料 (Maker/Taker) | 日本円出金 | BTCの送付 | レバレッジ (個人) | ステーキング |
|---|---|---|---|---|---|---|
| SBI VCトレード | 32(板は8) | -0.01%/0.05% | 無料 | 無料 | 13銘柄・最大2倍 | 14銘柄 |
| bitFlyer | 44 | 0.01〜0.15% | 220〜770円 | 0.0004BTC | BTCのみ | ETH |
| コインチェック | 36(板は25) | BTCは0% | 407円 | 0.0005BTC〜 | BTC・ETH・XRP | あり |
| GMOコイン | 23 | -0.01〜-0.03%/0.05〜0.09% | 無料 | 無料 | 暗号資産FX12銘柄 | 6銘柄 |
| bitbank | 44ペア | BTCは0%/0.10% | 550円/770円(3万円以上) | 0.0006BTC | 信用取引・最大2倍 | ETH |
※2026年10月31日に各社の公式サイトで確認。5社とも販売所と取引所の両方があります。
コインチェックの銘柄数は2026年11月2日にFLR・DAIを廃止した後の数で、レバレッジはiOSアプリから順に提供中です。bitbankは2026年10月1日にSBIホールディングスの完全子会社になりました。
板で多くの銘柄を売買したいならbitFlyerの評判やbitbank、アプリの使いやすさを重視するならコインチェックの評判の記事が比較の材料になります。出金を急ぐ人には即時出金があるGMOコインが合います。
暗号資産取引で確定申告が必要になる条件
暗号資産の売買やステーキングで得た利益は、原則として雑所得です。申告が必要になる代表的な条件と、SBI VCトレードでの損益の確かめ方は次のとおりです。(国税庁の資料は令和8年4月1日現在の法令等)
- 会社員で、給与以外の所得が年20万円を超える場合
-
給与を1か所から受け取り、その全部が源泉徴収されている会社員でも、暗号資産を含む給与以外の所得の合計が20万円を超えると確定申告が必要です。給与収入が2,000万円を超える人は、金額にかかわらず申告します。
- ステーキング・貸コインの報酬を受け取った場合
-
国税庁の資料では、ステーキングやレンディングで受け取った暗号資産は、受け取った時点の時価が所得になります。SBI VCトレードは14銘柄のステーキング報酬が毎月自動で入るため、売っていなくても所得が積み上がります。
- SBI VCトレードの年間損益報告書を使う場合
-
年間損益報告書は取引ツールの「報告書」から取り出せ、2025年分は2026年1月19日に交付されました。FLRのラップ&デリゲート分は別の報告書で、1月20日に交付されています。
公式FAQでは、他社でも取引した人、マイニングなどで取得した人、移動平均法で計算したい人は、この報告書だけでは申告用の損益を計算できないとしています。その場合は「損益計算用データ」のCSVを使って自分で計算します。
- 旧DMM Bitcoin・旧BITPOINTでも取引していた場合
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DMM Bitcoinの年間損益報告書と損益計算用データは、PC版トレーダーモードの「報告書」>「口座移管帳票」で確認できます。BITPOINTの報告書を移管後にどこで見るかは、移管特設サイトのよくある質問で案内されています。判断に迷う場合は、税務署や税理士に相談してください。
SBI VCトレードに関するQ&A
- 誰でもSBI VCトレードで口座開設できますか?
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日本に住む18歳以上の個人と、法人が申し込めます。外国PEPsに当たる人や反社会的勢力に関係する人は開設できず、審査の結果で断られることもあります。BITPOINTの新規口座開設は終了しているので、新しく始める人はVCTRADEサービスの口座を開きます。
- BITPOINTやDMM Bitcoinの口座はどうなりましたか?
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DMM Bitcoinの口座と資産は2025年3月8日にSBI VCトレードへ移管済みです。BITPOINTは2026年11月10日に事前移管の受付を始め、12月末ごろに残りの口座も移管する予定です。BITPOINTの暗号資産の入出金は11月30日13時に終わります。(2026年10月31日時点)
- 取引所(板取引)と販売所はどちらが安いですか?
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取引所の板のほうが安くなります。2026年10月31日昼の価格で計算すると、販売所でBTCを10万円分買ってすぐ売ると約6,200円減りますが、板のTaker手数料は往復約100円です。ただし板で売買できるのは8銘柄だけです。
- 日本円の出金にはどれくらいかかりますか?
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手数料は無料で、着金まで最長3銀行営業日です。出金は1日1回・1,000円以上で、銀行営業日の8時59分までに予約すれば原則翌銀行営業日に振り込まれます。クイック入金した額に相当する分は、入金から7日間出金できません。
- 買った暗号資産を外部のウォレットへ送れますか?
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BTC・ETH・XRP・SOLなど18銘柄は無料で送れます。DOGE・SUI・TON・SHIBなど14銘柄は送付に対応していないため、外部へ移す予定があるなら買う前に入出庫の表で確かめてください。ETHはメインチェーン、POLはPolygonネットワークだけに対応しています。
- SBI VCトレードでステーキング/レンディングはできますか?
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ステーキングは14銘柄が申し込み不要で、受取は同社の実績の75%です。2026年9月の実績はATOMが年率16.4%で、受取の目安は約12.3%でした。貸コインは29銘柄が対象で、申し込み制・期間14〜84日程度です。

コメント
コメント一覧 (1件)
[…] 同じ日に各社の公式価格から計算した販売所のBTCスプレッドは、GMOコインが買値の約4.8%(11時39分)、SBI VCトレードが約6.2%(12時09分)でした。時刻は違いますが、販売所どうしで比べるとS.BLOXのBTCは狭い側にあります。 […]